歩育が持つ教育的意義、JWAにおける方向性
知力の活性は、気力と体力という人が持つ身体資本(心と身体)を基に蓄えられます。 歩育は生きるための知恵を学び、生きるための力をつける直接体感、体験学習であると位置づけられます。
その為の身体資本として、体力・気力を先ず養う場として捉えられ、従って歩育は、知力の活性として思考力、判断力、想像力、創造力等を養い社会共生力をもち、人間力として生かされているという概念を持っています。
子どもの「生きていく力」を弱めているもの
直立二足歩行のことを人類学では「バイ・ペダリズム」と読んでします。日本ウオーキング協会が提唱する二足歩行の機能を活用する歩育とは、子どもが歩く運動を行うことで「生きていく力」を得る行動であると考えている。 「生きていく力」を形成する能力の第一は、生物であり、動物である人間が「自養」の能力を発達させること。 即ち、人間としての理性的な対応能力でもある自制の能力の発達に寄与するということにあります。「自立」「自養」「自制」を併せて、基礎的な共存能力として考えてみる
どうして歩育が必要か
- (1)親として、子どもの生育成長をしっかり見守る。子どもの将来の幸福のために。
- (2)心と身体の健全な子どもを育てる。 自立し、親に感謝し人に感謝し、社会に役立ち、社会に必要な存在の人間になるために。
- (3)脳の発達 即ち頭の良い子に育てるために。 歩く運動は思考回路を刺激し、脳の活性化に結びつく。
- (4)人間発達学から見ると 0歳~3歳位のpedagogyペダゴジー(幼児教育の始まり)が大切。将来を決める大きなターニングポイントとなる。それ故に歩育の知識が必要です。
発育発達の視点と歩育
神経細胞の発達は3段階
- (1)第1段階は、3歳前後 神経回路が急激に発達する時期。この時点で既に成人の60%~70%に達する。この3歳までから始まる神経回路の発達は「模倣の時期」、周囲から入る情報入手はプリント(回路形成)を行う。
- (2)第2段階は4歳頃から7歳頃
回路形成(プリント)が細かく形成され
- (イ)自分で考える
- (ロ)自己主張をする
- (ハ)自主的行動をとる
- (ニ)やる気を起こす細胞が形成される
- (3)第3段階
10歳頃迄に神経細胞の回路形成はほぼ完成し
- (イ)創造の精神が大きく発達する時期
発育発達の視点と歩育
- (1)身体の姿勢
- (2)運動の様子の知覚と記憶 この時期までに、適切な運動重喜を与えることが極めて大切である。 *運動は脳を活性化させる、身体を鍛える他に 感情面において様々な影響をもたらす。 *運動は認知機能や情緒機能など他のいろいろな機能と強い結びつきがある。そこで子どもの 「知的水準」「心理的水準」に影響を与える。
まとめ:子どもにとって歩育運動とは
- (1)心と身体(気力と体力)の土台づくり
- (2)神経系のネットワークづくり
- (3)人間関係づくり
日本ウォーキング協会では、ただ歩くだけではなく、子供たちのためのウォーキングを指導する「歩育コーチ養成講座」がございます。
ご興味のある方はこちらもご覧ください。
また、歩育に関する講演、研修会、歩育イベントなどをご要望の方は、以下の歩育事務局までお問い合わせください。
- お問い合わせ先
-
-
一般社団法人日本ウオーキング協会
〒113-0034 東京都文京区湯島2-25-7 ITP本郷ビル6F
TEL:03-5816-2175(受付9時~17時) FAX:03-5816-2176
-