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「歩く」ことについて考える

人は歩く。日々歩く。しかし歩くことによってどのような効果があるのか殆どの人が考えたことはないのではないでしょうか?

もともと歩く事の原点は「移動する」即ち場を変える、場が変わっていくという事です。

例えば日常的なシーンを考察してみましょう。朝、ベッドや寝具から立ち上がる(立脚する)、お手洗いに行く、顔を洗うために洗面所に行く、朝食のテーブルに着く、着替える、会社に行く(散歩に行く、洗濯をする)。このような生活シーンをトレースしてみると常に足を使って移動しているのです。足を使い、場を変え、手を使えることで基本的な人間の生活が営まれているのが日常生活です。しかし殆どの人が足の大切さやその機能について気づいていない。

いざ疾病やケガなどでやむなく寝た状態になる、入院する、そして自由意思で動く事が制限される。この時自分の意思で思うように動けない状況で初めて移動機能である足のことに気づく。気づくのであるがまた立脚でき自由に動けるようになると足が大切であることなど忘れてしまう。こんな人が大半であると推測されます。

まずは“歩ける”ことが重要

「生活運動機能の原点」ともいえる足を使っての移動行為に、今こそ気づかれ、そして「ウォーキング」というスタイルで人々の健康づくりに役に立っている事を認識し、行動を起こす必要がある時代はありません。
私たち人間は生物である。生きとし生ける者必ず死というものを迎える。年を重ねることは決してマイナスではないのですがどうしても身体機能の低下は誰にでも起こります。

筋肉は多くの繊維でできています。遅筋、速筋など数10兆の細胞です。この繊維でできあがっている筋肉が何もしなければどんどん減少し退化します。人間の筋肉は下肢(腰部から下)で75%あると言われています。上肢(腹部、胸部、頭部)では25%です。逆に体重は上肢が70%、下肢が30%と逆になります。

考えてみてください。
いかに下肢の機能が大切かこの数値でもお解りいただけるでしょう。
歩くこと、即ち2足歩行の機能をこのホームページで「やさしく、楽しくマナビましょう」。

次回からは具体的なメカニズムについて記述していきます。

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